酵素は私たち人間が生きていくために欠かせないものです。しかし、酵素は加齢とともに減少していき、働きが弱くなってしまいます。体内で酵素の働きが弱くなると、消化や吸収・排泄が上手くいかなくなってしまうので、身体のなかの代謝機能が低下してしまいます。その結果、身体のなかに老廃物が溜まりやすくなり、免疫力の低下・便秘・肥満などを引き起こしがちです。そこで必要となるのが、積極的に酵素を摂取するということです。この記事では、上手な酵素の摂り方についてわかりやすく解説していきます。
酵素というとそれ自体何か特別なもののように感じるかもしれません。しかし、酵素とは実はタンパク質です。酵素がタンパク質であるということは、熱に弱いということです。そのため、酵素を十分に摂取したいと思ったら、熱を加えずに食べものを摂取した方が良いと言えます。
酵素はあらゆる食べものから摂取することができますが、生の食べものや野菜、果物などを皮ごとすり下ろしたりすることで効率よく摂取することが可能です。食べものを上手に組み合わせることで効率よく摂取することができます。たとえば、焼き魚に大根おろしという組み合わせは定番の組み合わせですが、大根に含まれるジアスターゼという酵素は、消化を助ける酵素です。つまり、大根と一緒に焼き魚を食べることによって、焼き魚に含まれる酵素を効率的に摂取することができるというわけです。焼き魚だけを食べるときの10倍程度の酵素を摂取することができると言われています。
ただし、酵素がたくさん含まれているからといって、なんでもたくさん食べれば良いというわけではありません。食べものは一旦これ以上物理的に分解することができないという最小単位となるまでバラバラに分解されます。その後、酵素の働きによって血管から吸収できるように化学変化が起こって身体に栄養素として吸収されます。食べものによっては、最小単位になるまで分解することが難しいものもあります。人工添加物が多く含まれたインスタント食品や化学的調味料などはこの典型です。そのため、これらの食品は胃や腸に負担をかけやすい食べものと言うことができます。
それでは、どのように酵素を摂取することが良いのでしょうか?酵素はタンパク質の一種なので、他のタンパク質と同様に、熱に弱いことが特徴です。一般的な酵素が耐えられる温度は50℃〜70℃までと考えられており、それ以上になってしまうと酵素の働きは著しく弱ってしまいます。したがって、加熱した食べものを摂取したとしても、効率的に酵素を摂取することはできません。酵素は生の肉、生野菜、果物などのたくさん含まれています。また、味噌・ぬか漬け・納豆のような発酵食品にも酵素がたくさん含まれています。そのため、生でも食べられる食品や発酵食品を積極的に摂取することによって、身体のなかにたくさんの酵素を取り入れることが可能です。
酵素を上手に摂取するためには、生のまま食べものを摂取したり、発酵食品を摂取するようにすることが大切です。タンパク質の一種である酵素は熱に弱く、加熱調理をすれば、酵素の働きは著しく弱くなってしまいます。納豆・漬物・味噌・しょうゆ(非加熱)・キムチなどの発酵食品には多くの酵素が含まれています。毎日の食事のなかにこうした発酵食品を取り入れることで、効率的に酵素を摂取することができるようになります。